ルノー18 TURBO
accueil/トップページvoitures francais/フランス車指南photos du chemin de fer/鉄写真photos de l'autre/その他写真voyager/お出かけ日記mot de jeu/戯れ言日記

■Index
僕と友の車たち
ルノー5バカラ
アルファスッド1.5スーパー
フィアットパンダ1000CL
アルファスッド1.2ti
ルノー5GTL
シトロエンXANTIA V-SX
プジョー206XT
シトロエン2CV6
シトロエンZXブレーク
ルノー19シャマードTXE

ルノー4GTL
メルセデスベンツC200
シトロエンBX16TRS
フィアットティーポ16V
シトロエンBX19TRS
ルノー9TSE
ルノー18turbo
ルノートゥインゴイージー
ルノールーテシアRXT
ルノーエスパスV6 RXE
ルノーラグナ1 RTE
プジョー505 V6
アルファロメオ146ti
アルファロメオgtv V6TB
父のクルマたち

オススメフランス車
プジョー505 V6 1987
>>リアル・クラシック・プジョー  2006.6〜現在
>>まさに憧れの一台
プジョー505、シトロエンCX、ルノー25といば80年代フランス車のフラッグシップ御三家だが、新車価格は500万円前後(ドイツ車を考えると随分安く感じるのだが)で、販売当時はもちろん金額的にも年齢的にも手が届くはずのないクルマたちであった。ルノー25などは足繁く今は無き尾山台のジャクスに学ランで通い詰め、その度にため息をついたもんだ。これらのクルマももちろん年代の経過とともに値下がりし、そして淘汰され数も減っては来たもののまだ中古車市場を時折にぎわす。でもやはり大きめのフランス車はなかなか垣根が高く、踏み込みきれないでここまで来てしまったのだった。

>>まさに、まさに衝動買い
2006年の5月のGW、中学以来の旧友同期4人がほんとうに久しぶりに集まって、ウチで飲んだ夜のこと。嫁はベトナムへ友人たちと旅行に出ていた。近所住まいで帰りやすい猫澤君は最後までウチに残って、ヤフオクを見てあーでもないこーでもないと言って楽しんでいた。そんなとき、ふと目にした505。あまりにも安い価格での出品。でも程度は良さそうだし、車検も半年付いているのだ。そして、僕たちはべろべろに酔っていた(笑)。おれがなんとかするから半分こで買っちゃえ!猫澤君が言い出した。酔っているのはこわい。そのまま、落とせそうな額を打ち込んでしまったのだった。
そして結局、この505V6は14万円で僕らのものになることになったのだった(爆)。みなさん、酔ってヤフオクを見るのは止めましょうね(汗

ルノー19
▲突然だがトランクの写真である。このクルマに受けた衝撃。わずか4.5MしかないFRでこの広さ
 2006.5 自宅にて
ルノー19 >>とりあえず見に行った
といいつつも、内心僕はちょっと不安だった。「あの」PRVのV6を無理矢理積んだ大きなプジョー。少なくとも何事もなくすまされまい。金銭的にも決して余裕があるわけでもない。欲しいし、買ってしまおうというキモチがもちろん先行してはいたけど、もし505の現車の状態が悪かったら断ろう、という思いもあった。
でも、それは杞憂?だった。猫澤君と見に行ったこの505は、外装こそやれているけれども基本的には手の入った、とても状態の良い個体だったのである。

>>で、そのまま乗ってきたw
むろん、その場で旧オーナーさんと書類などの受け渡しを済ませたのだが、思った以上の展開になってしまった。このまま乗って帰って下さいとのこと(爆)!ええええ!飲んでセリ入れたのが2日前だよ!いきなり505に乗って帰るの!?こ、こころの準備が間に合いません(笑)、クルマって待つもんじゃないの〜!?

>>走ってすぐにわかる上質
正直なところ、プジョーで乗ったことがあるのは205。206、306、405。504。4・煌はしかもほんの少し、オーナーさんからステアリングをお借りしただけなので緊張してあまり良く覚えていない。だから、実質的にFRのプジョー、しかも旧世代を運転するのは初めてなのだった。とりあえず猫澤君運転で、引取先の横須賀から横横道で帰る。助手席にいても、足が抜けてしまっているものの素晴らしいシートと乗り味は想像できるのだが、猫澤君は「乗れ、乗れ!」という。とにかくすごい。乗れば分かるというのだ。
そしてちょっと停めて交代し、走り出してすぐにびっくりした。
なんて上質なクルマなんだ!ステアリングフィールはなめらかで、どちらかと言えばドイツ車のようだが、でも硬質な奥にあるしっとり感はフランス車のそれだし、笑ってしまうほどの直進性能もまた、まさにフランスのクルマなのだった。


プジョー505 V6 はこんなクルマ
▲R19がオートマの修理で工場入りしているあいだに借りたサンクと並ぶ。大きな猫目が、黄色に光る
2006.5 自宅にて
ルノー19
※本国仕様。

1979年、それまで実に11年も作り続けられてきたプジョーを代表する中核のセダン504の後継車として登場したのが505シリーズである。ひとつのモデルを確実に熟成し、その多くを次期モデルに継ぐというプジョーの堅実なクルマづくりはこの504-505の間でも行われ、多くのコンポーネンツを504と同一にするが、リアサスペンションに604のものが採用されてリアシート周りが広くなったりするなどの地味だか意味のあるモデルチェンジを果たしている。
エンジンは、当初504から受け継いだ2LOHV、2.3Lディーゼル、そして新たにPRV製の2LOHCが用意されたが、まず80年にはターボディーゼル追加、翌年には2LOHCが2.2Lに拡大(ont>ルノー21の2.2Lと同じエンジンである)などバリエーションを拡大していった。
その後、旗艦である604がラインから外れたことによりこの505にそのPRV製2.8L・V6が搭載されることになりしばらくの間
605が登場するまでこの505がプジョーのトップに位置していた。分化して後継した405、そして605の登場で1991年、これまた長きにわたって製造された505はラインナップから外れることになった。
日本には、当初2L・OHVを搭載したSTIが導入され、その後2.2L・OHCエンジンのスポーティバージョンのGTIに代わり、本国の大がかりなマイナーチェンジ後はGTIとV6が正規で輸入されていた。なお505にはセダンボディの他にワゴンボディのファミリアールがあるが、こちらは少数が並行で日本に上陸したにとどまる。

▲スリーク、そしてクラシカル。ピニンファリーナデザインの美しさ。2006.5 東京ドイツ村にて

>>ノック・アウト!
FRの素直かつ繊細さと鷹揚さを備えたハンドリング。適度な反力となめらかさをもつステアリングフィール。「真綿を締め上げるような」と形容される独特のブレーキタッチ。革なのに、バフン!と沈んで身体をひたひたと包み込む分厚いシート(特にリアは泣くほどキモチがよい)。クラシックなピニンファリーナのボディライン。華奢で繊細なピラー越しの素晴らしい視界。雨をものともしない直進性能。低くうなるPRVエンジンの咆吼。な、なんだこのクルマは。これが、リアル・クラシック・プジョーなのか。素晴らしい。僕たちはいっぺんにノックアウトされてしまったのだ。

>>パッケージングに思う現代のクルマ考
大きく見えるのは四角いせい。505は決して大きくない。4.5M×1.7Mちょっとなのだ。しかも、パッケージングには不利な後輪駆動。でも、505の車内は広い。リアの足下は目を見張る。トランクは高さは無いが奥行きはすごい。そう思うと今のクルマの多くが、デザインや安全性のためゆえなのだがボディサイズほどの広さを持ち得ていないのは惜しい。ことに、最新プジョーはデザインコンシャス過ぎて、この505のような実直さは姿を消しつつある。これでいいのだろうか。クルマの進化とは何なのだろうか。

>>何事もない...わけもなく
505は、いまバッテリーを抜いて<夏眠>に入っている。というのも、エアコンが効かないからなのだ。直せばいいのだが、秋まで待つことにした。それと、納車早々にバッテリーのチャージランプがうっすら点く症状に見舞われ、オルタネータを交換している。でも、いままた警告灯が点くようになってしまった...原因を探らねば。秋以降は、たくさん乗りたいから!秋、そして冬枯れの信州など、このクルマとのマッチングは考えただけでもゾクゾクするほど似合いそうではないか!
といいつつ、2006年12月に車検がやってくる。どうするかは、そのとき考えよう。それまでは、リアル・プジョーを楽しもうではないか。

ルノー19
ルノー19
▲この個体の状態の良さをご覧あれ。画像をクリックしてみてください。それと、リアの足下の広さも...
2006.5 横浜にて
ルノー19
▲ジドウシャらしいカタチ。それがこのクルマの魅力の一つ。それにしても晴れよりも雨の似合うクルマだ。
2006.5 世田谷区弦巻付近
SPEC
全長*全幅*全高:
4580*1735*1440mm
ホイールベース:2745mm
車重:1330キロ
エンジン:2849cc V6 SOHC
最高出力:170ps/5600rpm

最大トルク:
24.0mkg/4150rpm
生産国:フランス
新車当時の価格:515万円
スペックは日本仕様
ルノー19 ルノー19
▲懐かしい書体のエンブレムがウレシイ。誇らしげにV6エンジンをアピールする。 ▲見にくいかもしれないが、ステッカーには往年のラリーファンが泣いてしまう文章が書いてある。1985-1986WRCチャンピオン!
●写真は特記(※)以外はすべて本人撮影。
ルノー19
左:デビュー当時の姿。装飾も少なく、504の後継の実直なサルーンであることがわかる。まさかV6を積んでフラッグシップになろうとは...※ ルノー19
右:これでもか!と屹立したカクカクのダッシュボードが80年代ぽい。が実は縦操作のエアコンパネルなど、意外なほど使いやすい。
Nos voitures/僕と友のクルマたち
prochain page/次のページへ

inserted by FC2 system