■accueil/トップページ■voitures francais/フランス車指南■photos du chemin de fer/鉄写真■photos de l'autre/その他写真■voyager/お出かけ日記■mot de jeu/戯れ言日記
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
■ルノー4 GTL 1987 |
>>フランスの農具。大昔のルノーの良さ
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
>>友人KT、先祖返りす 僕と同じ旧型サンク(ただしフランセーズではない)に乗っていた友人tauko君が次に選んだのがルノー4(R4=キャトル)。いろいろトラブったサンクに見切りを付けたのは決定的な理由としてクーラー/エアコンがなかったことだったので、R4には必然クーラー付きの個体が選ばれた。色は鮮やかなパステルブルー。ちなみに初代サンクはR4の機構をキャリーオーバーした事実上のリニューアル車だから、先祖返りしたような感じだ。メーターまで同じ。また同じメーター! >>2CVと対比される、古典的フランス車 >>農具のようなクルマ |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
▲八ヶ岳の別荘地、まだ10月だが高原はすっかり秋の風情。霧雨の早朝、ヘッドライトに照らされてR4が浮かび上がる。・・・どれにしてもコンタックスのT2、コンパクトなのに良い写り。2002.10 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
>>こうまで違うふたつの哲学車 2CVと違うのはその「実用性」だけではなく、アプローチの違いにもよる部分が大きい。それはそのままシトロエンとルノーのクルマ作りの違いそのものであることが興味深い。全身これ理想主義的なシトロエンと違い、R4はルノーらしくある意味平凡なメカニズムを流用し、それを現実的に独自の合理主義で組み上げた設計となっている。となると走りや味付けが全く違うのも無理ないことである。2CVはふわふわと軽い感じの乗り心地と、浮いたように走る直進性、そしてR4はじっとりとした柔らかいサスに、路面とタイヤが何かで繋がったような「糸を引く」感覚で進んでいくという違いがある。ステアリングフィールも違う。意外にダイレクトでスポーツカー的な2CV、まわしてもまわしても曲がらないR4・・・。 >>フランス車としての性能 >>壊れないはずなのに |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
←2002年のフレンチブルーはひどい霧だった。でも逆にR4のような古いクルマにはしっくりきた。華奢なイエローバルブを輝かせて走るR4は、ここが日本だとは思えない風景を与えてくれた。 2002.10 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
■ルノー4 GTLはこんなクルマ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
※本国仕様、R4TLクラン。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
戦後フランスの復興を支えてきたルノー4CVに代わり1961年に登場したルノー初のFF(前輪駆動)車がルノー4(R4=キャトル)である。いまでこそ当たり前のハッチバックボディであるが、その嚆矢がこのR4であった。クルマにとことん実用性を求めるフランス大衆にとっては、まさに待ちこがれたクルマだったともいえる。シトロエン2CVが先駆けた安価な実用車というジャンルに投入するべく、このR4もまたシンプルな設計だったが、設計年次が新しいぶん、ボディは2CVに比べればだいぶ「近代化」され、前述の如くのテールゲートを与えられた広いハッチバックボディを採用するなどして、より一層「道具」感が強いクルマとなった。確かにそれまでのRRとは大幅な設計変更がされたが、2CVほどエンジニアの理想を突き詰めた設計とはなっておらず、エンジンはそれまでのキャリーオーバーである水冷L4、サスも左右でホイールベースが違うなどの大胆な設計ではあるものの2CVのような前後関連サスなどは用いずにオーソドクスなトーションバーを採用するなどしている。だが2CVと同じく、「フランス大衆の道具」としての使命を全うすべく、乗り心地は優れ、最小限の燃料で最大限の仕事をするうクルマであった4CVは、これまた2CVと同じく息の長いモデルとなり、結局1993年まで実に33年間製造されるに至った。その間、エンジンは次第に拡大、また時代の要請で装備が次第に増えていくな改良を行っていったが、1978年、最上級版としてそれまでの上級グレードTLよりも装備を増やしエンジンを1108CCに拡大したGTL(グラン・TL)を追加。大きなサイドモールなどで判別できるこのGTLは、日本にも正規輸入で多数導入され、お馴染みのモデルにもなった。なおR4には、1970年代仕様に近代化を施したルノー6(R6=シス)や他用途車のロデオなどの派生車があるが、後継となるべく用意されたR6は結局R4の人気には敵わずに先にフェードアウトした。これは2CVに対するディアーヌも同じ運命を辿っていることが興味深い。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
▲2CVが前でごめんなさい。とにかく、こんな感じで僕はこのフレンチベーシック2台で走る秋がとても好きだ。落ち葉を巻き上げ、イエローバルブで路面をほんわかと照らせば、そこはもうフランスな気分になれるから。2003.10 泉郷(八ヶ岳) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
>>R4に乗るということ >>古いフランス車の濃縮袋 >>紛れもなく |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
→夜のオートルートのパーキングで佇むR4。小さなリアランプがとってもかわいい。2003.1、東名愛鷹PAにて。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
▲デビュー当時のR4はこんな顔だった。シンプルそのものである。ライト、グリル、バンパー。機能だけで造形されていると言っても良い。ちなみにR4の廉価版にルノー3(R3=トロワ)というのがいた。※ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
SPEC 全長*全幅*全高: 3690*1510*1530・ ホイールベース:2400/2450mm 車重:700キロ エンジン:1108cc L4 OHV 最高出力:34ps/4000rpm 最大トルク:7.5mkg/2500rpm 生産国:フランス 新車当時の価格:251.8万円 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
▲その後こんな感じでグリルが変わった。この写真は1974年ごろ。最終的なR4と違い、前ドアのヒンジが露出していたり、ダッシュボードの造形が異なる。※ | ▲80年初め頃のR4TL。最終的にはバンパーはメッキから塗装になるなどの変更が行われているが、ほぼこの形態のまま最後まで生産された。なおGTLには側面に大きなプロテクタが付く。※ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
■prochain page/次のページへ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●写真は特記(※)以外はすべて本人撮影。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||