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■Index
1フランス車は合理的
2フランス車は強い
3フランス車は疲れない
4フランス車は酔いにくい
5フランス車は速い
6フランス車は美しい
7フランス車は楽しい
8フランス車はココがヘン
僕と友の車たち
オススメフランス車
本国のクルマ写真館
フランス車はスゴイ(4)
フランス車は酔いにくい
>>僕の母はひどくクルマに酔う人でした。でもフランス車だけは酔わない!リアシートに座るなんてもってのほかだったのに、フランス車だけはそこにも座れます。しかも長距離。あんなに弱い母がなぜ酔わないのでしょうか。それには、フランス車の脚回りや椅子のシーソーのような絶妙なバランス感覚の良さがあるから・・・だと思います。
>>「くるまに酔う」って方、以外と多いですよね。自分のまわりでも姉、母ともにひどくクルマに酔うタイプです。でも、フランス車(+欧州車)には、まったくといっていいほど酔わないです。

>>僕は運転が好きですから、「自分は酔わない」って思っていました。でも、滅多に乗らないタクシーに、しかも短時間乗ったとき、ああ、気持ち悪い、と思ってしまったのです。では、ひとは何故酔うのでしょうか?

>>人が酔う原因で考えられるのは、実はクルマがどうこうという以前の問題なのです(あら)。酔う原因は、三半規管への刺激によるものなのですが、その要因は
●運転があらい(本物の「酔い」)
●車内のニオイ(特にタバコ、芳香剤)・・・
などなど、クルマのせいではなかったりします。

>>でもそれだけでは、フランス車(具体的に言えばBX)には酔わない姉と母の理由にはなりませんです。では、逆に、タクシー(具体的な名前は伏せます)で僕が酔ったのは何故でしょう。

>>それはたぶん(いや、きっと)、フランス車の脚回り、椅子、乗り心地が良いからだと思うのです。この「乗り心地がよい」事に関しては、他の項目(<疲れない><速い>など)にも触れていますから重複してしまいますが、とにかく酔わない理由でしょう。乗り心地を司るのは、脚の良さもさることながら、椅子も重要な要素です。これらを考えると、日本のタクシーがなぜ酔わせるのかが、わかってきます。

>>まずは脚回り。酔うのは、視線が上下にぶれるからなのです。それを最低限に抑えるフランス車では酔いにくいです。視線を上下にぶらさないためには、クルマをフラットに保つ必要があります。たしかに100%フラットは不可能ですが、酔わないためには細かいピッチングや余計な上下動を押さえ込まなければなりません。余計な上下動は、路面の凹凸を受け入れる(入力側)はいいのでが、その入力で生じる車体の上下動を押さえ込む「ダンピング」が弱いとき、うわんうわんとうねって、視線ブレを起こすのですね。

>>タクシーが、この「ピッチング」「上下動」がひどいのですねえ。脚は柔らかい。でも一回段差を乗り上げると、そのときに持ち上がった車体がで揺れを押さえ込まずに、うわんうわんとずっと縦揺れします。しかもクルマはいつもまっすぐ走っているわけではないですし、一概にタクシーの運転は粗いので、その縦揺れにさらに「柔らかい脚が作ってしまう横方向のロール」が加わって、三半規管が揺れまくります。そりゃあ酔いますって・・・書いてるだけで気持ち悪くなってきました(汗)

>>フランス車は、入力側は柔らかいのですが、それを押さえ込む力が強いので、長期的な収束で無駄な上下動を抑えます。それが「いい乗り心地」を実現しているのです。そしてそれがフラットな走りを生み、乗っているひとの視線をぶらさない=酔わせないのだと思います。柔らかいからといっても、酔わせにくいのがフランス車です。

>>そして柔らかい「椅子(シート)」です。これは乗り心地に関連します。ソフトな椅子は気持ちが悪いと思われがちですけど、フランス車は車体がフラットなまま走りますので、柔らかい椅子でも人は上下に揺さぶられることが無く、視線はぶれないのですね。

>>タクシーの椅子は、だいたい劣悪です。脚回りとのマッチングも悪いので、路面が突き上げれば人はつねに椅子の上でぽんぽん跳ね、車体が上下動を繰り返せば、椅子の上でそのまま上下動をトレースする揺れを三半規管がを受け入れないといかんのです。これじゃあ酔いますってば!しかもフランス車の椅子は体重を四散することでバケットシートのようにカラダが左右に動かないのですけど、ただ柔らかいだけの椅子では、左右のロールにからだが椅子の上をずるずる滑る。これもまた三半規管を刺激します。おぇ〜。

>>と。ここまで書きましたが、実は!一番酔わせない方法は、「運転者の腕前」かもしれません。もとから人を酔わせやすいクルマでも、急発進・急ハンドル・急ブレーキをしないスムーズな運転が出来れば、酔わせにくくなります。ですから逆を言えば、フランス車でもふつうに酔います。とくにロールが大きくて、いくら乗り心地が良いといってもフワフワな昔のフランス車では、酔ってしまう方も多いのですけど、そう言う場合でも運転に留意すれば、だいぶ改善すると思います。とにかく、ロールが大きいクルマ、ミニバンのように重心の高いクルマでは急のつく動作は絶対禁物です。じわっとアクセルを開ける。じわっとハンドルを切る。じわっとブレーキを踏む。アクセルもハンドルもブレーキも、加速度的にだんだん入力を増やしていくと良いのです。脚の柔らかいフランス車を運転していると、たぶん、すごく運転が上手になると思います。スムーズに、しかも速く運転しないとならないですから・・・。
>>運転や、くるまの問題ではなく、基本的に酔いやすい体質の方がおられます。フランス車は、そのような方に多少なり効果があるかも知れません・・・
>>ということで、その実例ではありませんが、では最後に、姉と母がBXで全く酔わなかったエピソードで終わりたいと思います。
姉・・・僕は遠州に仕事が決まり、姉と一緒に住む物件を見に行くことになったが、姉がその当日に絶不調。普通の時でさえクルマに酔う姉。でも結局往復500キロ、友人のBXで走ったけど姉はまったく酔うことなく、無事に家に辿り着きました。姉自身も驚いていました。
父母+僕+嫁の4人で、おとんのBXで京都へ。母も長距離は苦手。しかも僕が運転するときはリアシートに座るので、心配しましたけど、むしろ「後ろのシートの方がいい」とまで言うまでに気に入ったようです。むろん、酔うことなく、1泊2日700キロを走りきりました。それまでBXを気に入っていなかった母の、BXへの見る目が変わったのが面白かった(^^
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