ルノー18 TURBO
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オススメフランス車
ルノーラグナ RTE 2001
>>これ以上何を望もう?魅力的万能サルーン
>>さあ、どうするエスパス
ルノーを乗り継ぐ自称「ルノーバカ」の猫澤君は、とても困っていた。それは、愛車エスパスの処遇についてであった。エスパスはその日本における希少性もさることながら、「あの」シートが7脚もついていて、みんなで乗れて荷物も積めてしかもミニバンスタイルという、ある意味「究極の実用ルノー」なのであるが、トラブルが多く発生し結局所有している間に完全に健康体であった時間はわずかであった。彼の手に渡って2回目の車検が近づいていたそのときも、パワステ、エアコンなどに問題を抱えていた。

>>世界でいちばんラグナが安い国!?
端的に言うと、猫澤君は公私で忙しくクルマにあまり時間やお金をさけない事情を抱えていた。エスパスは、燃費の悪さなども手伝って、勿体ないと思いつつもちょっとだけ彼の重荷になり始めていたのである。そんな事情もあって、猫澤君はラグナ2を探しはじめていた。2Lのワゴンボディ。イニシャルコストは高くてもしばらく手の掛からないクルマを買おうと。
でもラグナ2はなかなか条件を満たす中古車が見つからない。そんな折り、いつもお世話になっている川崎の中古外車店シーコネクションさん(エスパスもここから買った)に格安のラグナ1・フェイズ2最終型があることは知っていたが、前述の通りなるたけ高年式の心配ないルノーを買おうと思っていたので、いいと思いつつも候補にはしていなかったのだ。
でも、結局猫澤君はこのラグナRTEを、信じられないほどの破格値で購入した。お店でもなかなか売れなかったこのラグナは、でも状態はとても良く、何よりも安い。ラグナ1はあこがれた1台だ。結果的には、良い買い物だったのである。彼は、たぶんラグナを世界で一番安く買えるのは日本じゃないかと冗談を言った。

ルノー19
▲つるんとしたボンネットだが、実は複雑な複雑な面構成。それはボディも同じで、フランス車らしくないと言われたこのラグナも、やはり間違いなくフランス車なのだ。 2006.6 自宅車庫
>>エスパスの次
エスパスに乗ると次がない。ルノーの良さがてんこもりで、それでいてユーティリティは言うまでもなく素晴らしいのだから。彼も、常々次に乗るものが無いと嘆いて(笑)いたのだった。でも猫澤君はすんなりとラグナとの生活に移行した。
それは何よりも、ラグナが彼の身体に染みついたルノーの感覚をトレース出来る、間違いない「濃いルノー車」であったからだ。角のない操作感覚、乗り心地、シート。それらはエスパスと多少の感じ方の差異はあれども変わることがないものだ。細かく言えばステアリングフィールやエンジンの音はまったく違う。だけど、その奥にあるルノーのDNAは、ルノーを愛しルノーにはまった人間は感じ取ることが出来てしまうのだ(^^;

>>魅力的な万能中型サルーン
ラグナを含め、ルノーの実用サルーンが歴々日本で売れないことの理由のひとつに、大きく突出した部分がないということがあげられる。評価軸をエンジンスペックや外観の派手さ、装備などが重視されるクルマ選びの日本では、セールスアピールが難しい。だがラグナは、ほんとうにもっと売れて欲しいと思う1台なのだ。日本車の安楽とはベクトルの違うアメニティを、より多くのユーザーに知って貰いたい。
...大きすぎず小さすぎないボディサイズでも室内はゆったりしていて、トランクルームは何を積むか困るほど広い。額面的には非力でも、実はエンジンは必要充分。直進性能はむろん素晴らしく、乗り心地はこれも言うまでもない。シートは乗員全員を優しく包み込み、何時間乗ってもだれも飽きさせない。XANTIAもそうだが、激戦厳しい彼の地では、実用サルーンにはすべての項目に於いて極めて高いバランスが要求される。例えて言うなら、評価のペンタゴンがキレイに五角形を描けるクルマでなければならない。だからこそ、このラグナもまた完成度の高い万能サルーンなのだ。これ以上、何を望むのかといわんばかりの。

ルノー19

ルノーラグナ1 RTE はこんなクルマ
▲流麗なハッチバックボディが特徴のリアビュー。この写真ではわかりにくいが、リアハッチのウインドーは下端がボディデザインに合わせて複雑な曲線を描く。
2006.5 中央道石川PAにて
※本国仕様。
ルノー19

ルノー21(R21=ヴァンテアン)の後継車として1993年にルノーラグナは登場した。前任のR21と比べて流麗なデザインとなったが、1991年にデビューしたサフランに似たそのテイストは当時のルノー・デザインの新潮流のはしりともいえた。
R21はセダンが基幹車種だったが、ラグナはルノー、いやフランス車らしくハッチバックボディとなり、サイズはホイールベースともどもわずかに拡大された。

エンジンは縦置き、横置き搭載が両方あったR21と異なり一般的な横置き搭載のみとなり、1.8L、2.0L、2.1Lディーゼルの他に、上級指向を強めた3L・V6が用意され
たが、のちにボルボ850の5気筒エンジンをベースに開発された2L・DOHCも用意された(もちろんラグナ用は4気筒である)。
ラグナはその後ワゴン・ボディのネヴァダを追加、さらにはシリーズ全体をリファインしたフェイズ2に進化したのち、2001年に現行モデルであるラグナ2にモデルチェンジして姿を消した。
日本には、ヤナセ系のフランスモーターズによって2LのRXE、3LのV6が導入され、のちに2LモデルのみトリムレベルがRXEより低いRTに置き換えられた後、このページのクルマであるフェイズ2 RTEが輸入されることになったが、このときV6エンジン搭載車はドロップすることになった。販売的にはラグナ1シリーズ全体を通じて苦戦し、ことにフェイズ2はなかなかお目にかかれない「希少車(ルノーは希少車ばかり...涙)となってしまった。

ルノー19
▲当時賛否の分かれたアクの強いルノーファミリーフェイスだったが、ラグナ1に関してははフェイズ2ですこしおとなしくなった。2006.5 世田谷区上馬付近にて ▲カクカク、フタのような造形だったR21から一変、なだらかなデザインとなったラグナ1のダッシュボード。2006.5 自宅車庫にて
ルノー19 ルノー19
▲一時期このラグナを借りていたので、我が家の車庫はこんな状況に...(笑)。実用ルノーセダン2台。どっちに乗っても使い勝手抜群である(^^; 
2006.5 自宅車庫にて
▲シートはフェイズ2になり多少固くなった感もあるものの、さすがはルノーのシート、張り、厚み、支持の的確さなどは群を抜く心地よさである。
2006.5 自宅車庫にて
SPEC
全長*全幅*全高:
4500*1745*1450mm
ホイールベース:2670mm
車重:1310キロ
エンジン:1998cc L4 SOHC
最高出力:115ps/5400rpm

最大トルク:
17.1mkg/4250rpm
生産国:フランス
新車当時の価格:299万円
スペックは日本仕様
ルノー19 ルノー19
●写真は特記(※)以外はすべて本人撮影。
▲ワゴンボディのネヴァダ(フェイズ2)。かなりのグッドデザインであると思う。ネヴァダは一度、東京モーターショーで展示されたが結局日本導入は見送られた。入っていたら売れたのではないだろうか?※ ▲これがラグナ1の初期型。このフェイズ1と後期型たるフェイズ2では、外観にとどまらずかなりの部位で細かな違いが見られる。※
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