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オススメフランス車
アルファロメオ アルファスッド1.2ti 1976 5MT >>有鉛マークの時代 1997.6〜1997.12頃
>>びっくり、初期型スッド
仕事で静岡西部に引越、まずはただで手に入れたパンダに乗って幸せではあった。でも自由に使えるお金も多少なり出てきたし、アルファがやっぱり欲しいという「何年かに一度来る、アルファ欲しい周期」にはまり、丁度いい出物をカーセンサーで見つけて、埼玉まで新幹線で見に行った。そう、それはスッド
1.2ti。鉄バンパーの初期型!はやる胸を押さえて0系に乗りこんだ。

>>そして2台目のアルファ
見に行ってまた驚いた。コンクールコンディション!走行7万キロ、懸念のサビはジーハード処理(懐かしい)で問題なし。むろん、そのまま成約。そして数週間後ふたたびはるばる埼玉へ行き、引き取り。いきなり300キロオーバーのロングランだ!

>>やっぱり泣きのサウンド
実は試乗もせずに買った個体、正直乗って面食らった。1.5のときただでさえデリケートだったアクセルクラッチの操作はさらにシビア、頼りなく、渋い。排気量も小さい分トルクが無く、回して回して前に進む感じ。でもむろん、フィーリングは最高だ!4000rpm越えると、前のスッド以上にいい音がするのだった。なんというか・・・アルファのフィーリングは共通してて、回転に「粒子感」が伴うというか・・・うーん、クオーンという甲高い音ではないけれど、ハーモニーが勝手に鳥肌をからだ全部につくる。でも1.5よりもフラットエンジンのドコドコ感が少なかったのは以外。

>>さっそく疲れた
初めての運転そして興奮状態と言うことと、トルクがほんとうに薄いので運転が疲れる。スピードこそ遅けれせかされるように運転したので、家に帰る頃には疲れ果てた。やっぱりイタ車は疲れるものだ。

▲夕陽を浴びて美しく光るコンクールコンディションのプロファイル。カンパのマグネシウムホイルのフィンが美しい。1997.10、車山高原。fbmにて。
▲フレンチブルーミーティングだったが案外スッド1.2は人気者だった。うしろのボビンBXは友人の。後述。1997.10、同じく車山高原。
綺麗な状態のリアスポイラーのゴムやぴかぴかのバンパーがおわかりだろうか。乗っかっているのはルノーのミニカー。あのころは安かったなあ。
リアウインドウ奥の有鉛ステッカーに要注目!1997.10、車山高原。fbmにて。
>>やっぱり実用性無し
そんなことはわかっていても買ってしまうのがスッドに惚れた人間の哀しいところ(涙)、1.5以上に発電が悪く、ワイパー、ライト、クーラー(!)の同時使用など禁物。ワーニングがワイパーの動きに合わせてぼんやり点くの、やめい!こいつもか(1.5もそうだった)!トルクの薄さによる街乗りのしにくさ等も相まって、車体は超実用主義なのに、くるまはスーパーカー貼りの扱いを要求。さすがスッド、しかも初期型であるから尚更だ。

>>デリケートなクラッチ系
右ハンドルのスッド全体に言えるのか、無理矢理なワイヤーの取り回しでとにかくスムーズさに欠く。トルクの少なさが起因するスナッチと、節度感のイマイチなシフトと合わせて、スムーズな運転にはとっても腐心させられた。なお、FRアルファは、1速に入れるときは、すこしでいいので2速に「あてる」ようにするとスムーズに入る。これはアルファの「儀式」だが、FFのスッドも必要だったのが思い出される。

>>有鉛ステッカーが泣かせます
このページの中にこのステッカーが貼ってある写真があるかと思うのだけど、懐かしいひとには懐かしい、赤いステッカー。そう、有鉛ステッカー。むろんそんなガソリンは乗っていた当時もあるわけなく、フツウに無鉛ハイオクで運転してました。ただこのクルマの出自が、当時の古い日本の時代を反映した正規車であることの何よりの証として、重要なものだ。

>>むしろいい質感
後期型があまりにもボロだったらか、初期型スッドは設計こそ古けれど質感はむしろ後期よりいいような気がした。まあ前オーナーがたいへん大切にしていたからというのもあるだろう。椅子はサイドが黒いビニールレザーでセンターが布といういかにも昔風だったが、1.5に比べると「イイ椅子感」は正直今一歩だった。


アルファスッド1.2tiはこんなクルマ
※スッド1.2ti 本国仕様
アルファスッドの生い立ちや詳細は「スッド1.5スーパー」の項目に詳しいのでそちらをご参照のこと。で、このスッド1.2は、本来のデビュー時のスッドの姿である。1971年にデビューしたときのスッドは、1.2Lのみだった。1.2ti(アルファ伝統のスポーツグレードの名称=ツーリズモ・インテルナツィオナレ)と、1.2のノーマル。tiはシングルキャブながらも高出力仕様で、ノーマルの60PSとくらべて+8PSの68PSとなっていた。tiもノーマルも、日本には早い段階から正規輸入が開始されていた。僕のtiは1976年製、当時のディーラーは良く知られる伊藤忠ではなく、日英自動車の正規輸入物だった。スッドtiはその後のマイナーチェンジでバンパーを大型化し、内装も改良して1.5tiとなり、ツインキャブで95PSを発生。その後ハッチバックボディを得るなどし、エンジンも105PS までアップした。スッド自体は後継車であるアルファ33(1983)の登場と前後して表舞台から姿を消した。クオリティの低さやFFであることなどから評価は不当に低いが、アルファを名乗るだけの素質は充分にある傑作であると思う。
▲借りていた駐車場にて、そのころ同時所有のパンダ1000CLと一緒に。リアのランプが小さくて趣深い。1997.8。

>>ドライブ三昧
とはいえ週末はスッドとともにあったといってもいい。まっすぐ走っても面白くもなんともないので、必然山道へクルマが向いてしまう。同僚の女の子でアルファ好きという嬉しい子がいて、よく出かけてくれた。あの時あげたアルファの蛇人形、どうしたかな・・・。

>>早い乗り換えへ
住んでいたところは海沿いではなかったが、会社は海沿いだった。いくらサビ止め加工済みの個体とはいえ、さすがスッドというべきか、なんとなくいろんなところが茶色に・・・。それと、コンクールコンディションのこのクルマ、はじめは自分も気にしてカバーをかけたりしていたけど、次第に面倒になってしまったり、洗車が好きじゃないなどこのクルマに自分の乗り方が合わないのがなんとなく心苦しくなってきた。お恥ずかしながら東京との遠恋などもはじまってしまって、このスッドでそないなことしたら疲れ果ててしまう(乗員が)。ちょうどまた、魔の雑誌カーセンサーに出物が!あれよあれよという間にスッドの買い替えが決まった(汗)。実質6ヶ月しか乗らなかった・・・。いや、買い替えの理由は遠距離がつらいからということよりは寧ろ、あまりに使えない基本の低さに耐えかねたという方が強い。そう、「買い替えよう」と決意したのは、忘れもしない、大雨の御殿場。遅いワイパー、取れない曇り。点けられないクーラー・・・。成りが実用車なばっかりになんともかんとも。

▲同じく借りていた駐車場にて、すっきりとしたサイドビュー。大きなキャビンが居住性の良さを静かに物語る。1997.8。
SPEC
全長*全幅*全高:
3926*1590*1370・
ホイールベース:2440・
車重:810キロ
エンジン:1186cc F4 OHC
最高出力:68ps/6000rpm

最大トルク:9.2mkg/3200rpm

生産国:イタリア
スペックは1971年式
▲これまた同じく借りていた駐車場にて、そのころ預かって乗っていたドゥカティ400SSと一緒に。人生でもっともイタリア〜ンだったころ。もう来ないだろうな(W)。1997.8

●おわび:所有中に、前オーナー様、お店の方々にご迷惑をおかけしましたこと、この場をお借りしてお詫び申し上げます。

●写真は特記(※)以外はすべて本人撮影。
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